小学校の頃好きだった女の子

今頃なにしてんのかなー。
結婚してなきゃいいんだけどな(笑)

小学校6年生の頃、好きだった女の子がいました。
隣のクラスの子で、明るく活発でロングヘアーの可愛い子でした。

同じクラスになった事はなかったのですが、当時委員会で一緒だったんですね。
一目惚れでした、ハイ。
おかげで6年生の1年間は週1回の委員会活動がとても楽しかった記憶があります。
忘れもしません七月某日、当時美化委員だった私とその子は、二人で放課後トイレ掃除をする事になったんですよ。
もちろん私達だけではなく美化委員全員でやったのですが、先生が組み分けをして二人ずつ違う所の掃除を。
七月の暑い日、案外掃除にノリ気なその子と心臓バクバクの私。
せめて緊張しているのがバレない様に必死にクールに振る舞い「ワリィ、それ取ってくんね?」みたいなマンガのキャラが言ってそうなセリフを連発。
若かったですねー。
その子はというと私の緊張を知ってか知らずかえらく頻繁に話しかけてくれました。
勉強は得意か、スポーツはするのか、習い事はしているのか、どんな番組を見ているのか、みたいな事を。
話している内に緊張も少しずつほぐれ、気が付いたら普通に喋れている自分が居ました。
この時間がいつまでも続けばいい、そんな事を思いながら、掃除をする手はペースを上げようとしませんでした。

…と、これが二人のハイライト(笑)

最初にも言いましたがその子は隣のクラス。
違うクラスの異性って話しかけるキッカケないですよね。
普段の生活では話すことは出来ず、週1の委員会で顔を合わせてはいましたが毎回話が出来るわけでもなく、
何故あの時告白しなかったのだろうと自責の念に駆られながら秋がきて、冬が過ぎ、そして桜が咲きました。

小学校の卒業式を3週間前に終えた私は、着慣れない学生服に身を包み
新しいクラスに期待を抱きながら中学の入学式を迎えました。
しかし自分のクラスにはその子は居ませんでした。
少し落胆しながら人の群れの中を目で探してみましたが、200人もいるんだからその子を見付けられないのは当然だと思っていました。

全員に配布された入学者名簿に目を通すと、その子の名前が見当たりません。
何度見返してもそれは変わりませんでした。

その子と小学校で同じクラスだった奴にそれとなく聞いてみると、その子は私立の中学へ進学したらしいです。
告白しなかった事を悔やんだ時より遥かに大きく落胆した私が立ち直る頃には、
あの日と同じ強い日差しの照り付ける七月を迎えていました。

…と、これが12歳の頃の私の恋物語です。
今ではFacebookで探したりも出来るんですけど、もし苗字変わってたらな~とか思うとどうしても探せないんですよね。
だから思い出のまま綺麗に残しておこうかと思います。

それでも夏が来るたびにその子を思い出すのは、
今でもまだ好きなのかなーとか思ってみたり思わなかったり。

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