語学に興味
私は人から道を聞かれることが多いタイプだと思います。
声をかけやすい感じなのでしょうか。
外を歩いていると、本当によく声をかけられるのです。
きのう、仕事で外回りをしている時に「スミマセン・・ワタシハ、タイワンジンデスガ、イングリッシュOK?」と声をかけられました。
正直、英語は苦手で自信がなかったのですが、まずは話を聞いてみようと思い、苦笑いしながらもOKと返事しました。
するとおもむろに地図を見せながら指をさして「エキ ドコ デスカ」と言うのです。
しっかりとした日本語で質問されたけど、ここは英語で返事をするべきなのかもと思い、しかし左右に何度か曲がる道をどう説明すると良いのかわからず、身ぶり手ぶりしながら現在地と方角を、地図を指さしながらカタコトの英語で説明しました。
すると笑顔で「OK THANK YOU」と言ってくれたので、私はなんとか伝わったのかなとホッとしたのでした。
日本人の英語力について、たびたび取り上げられますが、こういったありがちな「道を尋ねられた時」の対処法すら身についていない日本人は私だけじゃないはずです。
日本人が海外に旅行する際も、頑張って現地の人に道を聞けたとしても、帰ってきた英語を理解できるでしょうか。
それにしても、日本に来る外国人観光客の日本語力にも驚かされます。
その多くは、日本語や漢字に興味があると言います。
私たち日本人も、海外の旅行先で何を食べようかとか、どんな物を買おうかという以前に、もっと英語や外国語に興味を持つところから始めるべきなのかもしれません。
語学センスが問われる仕事
英語を正確に訳すことはもちろん大切なのですが、それよりも求められるのが日本語の語彙力、センスです。
翻訳はとにかく大変です。
英語のニュアンスをうまく日本語のニュアンスにするのが難しく、1つの言葉を訳すのに数日悩んでしまうこともあります。
翻訳をしていると言うと「英語が凄くできるんでしょう」と言われることが多いのですが、最近は英語力よりも実は日本語力の方が問われるということを実感しています。
英語を正確に訳すことはもちろん大切なのですが、それよりも求められるのが日本語の語彙力、センスです。
せっかく英語が名文でも、日本語のセンスがなければ名分がただの駄文になってしまうことも多々あります。
日本語のセンスの良い言い回しがスラスラッと出てくるようになれば翻訳の天才になれるのに、と思ってしまう今日この頃です。
語学の習得に簡単な近道はありません。
中学校で習った基礎英語を徹底的に身につけ、それを応用発展していくことで正しい英語を身につけられると思います。
中学で習う英文法は簡単なようで、実は正確に覚えていない人が多いのです。
だからこそ、まずは基礎に立ち返り、しっかり基本を学習した上で応用として英会話を身につけていくのが王道だと思います。
周りから「アメリカへ行くので1週間で英会話をマスターしたい」などと言われることがありますが、簡単な会話、たとえばお買い物でのやり取りや入国審査のやり取りくらいのレベルであれば丸暗記をすれば良いので可能です。
しかし、普通にネイティブと会話を楽しみたいのであれば、やはり基礎からきちんと勉強することが近道だと思います。