マーケティング
私の地域だけではないと思うのですが、外壁塗装の営業の方は夕方の忙しい時間帯に各家庭を訪問してきます。
この時間帯の在宅率の高さゆえでしょうが、はっきり言って迷惑です。
「リフォームの工事の為、ご挨拶にまわっております。すぐに終わりますので、玄関先までお願いします」
この名台詞に私のストレスは急上昇です。
当たり前のようにインターフォン越しに客を呼びつけてくる神経がわかりません。
何度か同じセリフを聞いたことがあるので、会社の営業マニュアルだと思いますが、いかがなもんでしょう。
夕食の準備に追われている主婦にとって、飛び込み営業に逆飛び込みするような心の余裕も時間もありません。
私も営業職でしたからわかるのですが、営業するなら一度冷静になって、自分が顧客の立場ならどんな声かけが好印象を与えるのか考えてほしいのです。
これが出来ていなければ、マーケティングも全く無意味なものになるわけです。
良かれと思っている事を実行するに当たっては、客がどういう心境になるのかをシミュレーションするしかありません。
押し付けのサービスほど、鬱陶しいものはないのです。
気持ち悪いほど低姿勢を「顧客サービス」と考えているサービス業もありました。
完全に客は引いているのですが、それを察知できないほどにマニュアル化された接客業務は、崩壊状態でしたね。
おみやげショップ
この度少しの休暇をとって普段では過ごせない雰囲気の観光地へとリフレッシュしに向かいました。
レンタカ-を借りて名所を満喫したあとは、もちろん自分と友達へのおみやげだって購入したくなります。
それで時間が限られている中、おみやげショップの集まる通りへと興奮ぎみにくりだしていったのですが、今更ですが観光地にはどうしても似通ったものがどの店にも置いてあり、一体どの店で品を買うかなかなか決定できないものです。
そしてどれもこれも同じような品を売り出しているその店たちが隣あい、ひしめきあっているものですから、多くの観光客がどのようにしてみやげ品をどこで購入するか決めているのであろうと不思議でならず、思わず遠目に考察までしてしまって、思ったより長い時間その通りを歩き回るはめになってしまいました。
見ていると食べ物のおみやげ品がおいてある所では、やはり試食の置いてある店に人が常にたくさん入っていました。
この試食なんですが、必ずしもやるべきことではありません。
試食として提供した食材を金額に換算して、売上の比率が出せないようならば、マーケティングとしては意味が無いのです。
単純に奉仕サービスならば別ですが、どんぶり勘定ですと、必ず良いように解釈するので、伸びる売上も頭打ちなんですね。
ですから、試食にもしっかりと意味を持たせたいものです。