大ざっぱだけど温かい家族と受験

大学受験の日、それはそれは大雪で、受験票を持っている時に漫画の様に滑って転び、受験票をひらひらと落としてしまいました。
その時に自分の中で何かがはじけたのでしょう。

全く緊張することなく、受験に挑むことができました。
そして、受験が終わって、実家に帰る途中電話を自宅に入れました。
すると、誰も出ません。
おかしいな…神頼みしに行ったのかな?と思い、夕方実家に戻るとみんなで夕飯を食べていました。
あぁ…そうか!今日だったのね?!なんて、呑気に言う母。
祝い酒だ~なんて、それを出しにもっとお酒を飲もうとする父。
人の問題用紙を見て、私が付けた答えにダメ出しをする姉。
もうそれはそれはO型家族。
フォローの仕方が大ざっぱです。
でも、私もO型なので気にしません。
そんな試験日だったのですが、合格発表の日はもっとみんな緊張するんだろうな、なんて思っていました。
いや、それは大きな間違いだったのです。
気にしていたのは私だけ。
もちろん、自宅の電話は誰も出ないし、父や母は携帯すらつながりませんでした。
でも、メールで言うのもなんかシャクなので、誰にも伝えずに帰宅しました。
すると、家族がみんな暗いのです。
これは何かあったんだ!さすがの私もびっくりするくらいでした。
しばらく沈黙続き、私もその輪の中には入れずに自室で部屋着に着替えてから、またリビングに戻りました。
すると、姉が「また来年もあるよ。
それとも滑り止めのところに行く?」と尋ねてきたのです。
「合格したよ?」とその場で私は言うと、父と母は涙ぐみながら、なんで言わなかったんだ~、と大声を上げる始末。
そんな家族とも四月からは離れて一人暮らし。
なんだかとても寂しいです

«
»